佐是 恒淳2022年6月12日2 分『将軍家重の深謀-意次伝』第二章六節第二章六節「糸を張る」では、意次と大奥御年寄の松島の会話が描かれます。意次が、家治に側室を持つように勧めた折、意次も側室をもつならば、という条件で家治が承諾した経緯がありました。 家治にすれば、側室に上がる知保と品を守るため、うがった見方をすれば倫子を慰めるためにも、意次の...
佐是 恒淳2022年6月5日2 分『将軍家重の深謀-意次伝』第二章五節第二章五節「銀を出さず」では、勘定奉行で長崎奉行を兼任した石谷清昌が長崎赴任前に、意次と政策を打ち合わせる場面が描かれます。幕府初頭には絹織物の輸入が盛んで、大名はじめ、豪商がこぞって高級絹織物を身に付ける風潮ができました。その反面、日本から輸出する製品は少なく、決済は主に...
佐是 恒淳2022年5月29日2 分『将軍家重の深謀-意次伝』第二章四節第二章四節「蛍に祈る」では、家重の一周忌を前に、倫子が大奥内泉水に蛍を放して家重を偲ぶ情景が描かれます。かつて倫子は、生後一年を満たさず千代姫を喪い、悲嘆にくれていました。家重から贈られた蛍によって、傷心の倫子はようやくなぐさめられたのでした。家重一周忌の前日、再び蛍を放ち...
佐是 恒淳2022年5月22日2 分『将軍家重の深謀-意次伝』第二章三節第二章三節「儲けを正す」では、大阪で米価の暴落が予想されるため、意次と石谷が打った手立てが描かれます。まず、空米切手により証券化された米が実物より多く流通していますから、これを抑制しました。空米切手禁止令です。さらに豪商から力づくで徴収した御用金七十万両を基に資金を大坂金融...