佐是 恒淳2022年10月21日3 分『将軍家重の深謀-意次伝』終章 連載完結終章「七万坪の更地」では、意次が自信を持って大きな経済政策を打つところから始まります。幕府は全国御用金令を発布し、全国の民間から集めた資金で大名の財政立て直しを支援する政策に踏み出します。田沼時代、幕府の財政改革は成果を上げてきましたが、諸藩だって財政改革が必要なことは明ら...
佐是 恒淳2022年10月14日2 分『将軍家重の深謀-意次伝』第四章八節第四章八節「巨樹蟲に抗せず」では、意次追い落としを謀る定信の準備が語られます。定信が親交を結んだ本多忠籌や本多忠可は意次に反感を抱いていました。その理由は、宝暦八年に親類の本多忠央(当時、西ノ丸若年寄)が遠江相良藩領を改易となったからでした。本多忠勝を先祖に仰ぎ誇り高い一族...
佐是 恒淳2022年10月7日3 分『将軍家重の深謀-意次伝』第四章七節第四章七節「辰年、みたび巡る」では、天明の大飢饉の話から始まります。天明三年三月に岩木山が噴火、七月に浅間山が噴火、大量の灰で日照が遮られ、東北地方は稲の収穫がほとんどありませんでした。前年には西日本で米不足が起こって東北諸藩は大坂に米を廻送し、高い米相場でうまい目を見まし...
佐是 恒淳2022年9月30日2 分『将軍家重の深謀-意次伝』第四章六節第四章六節「天地荒ぶる」では、天明初期の暴風雨、地震、噴火などの天災で農作物が被害を受け、大飢饉に到る経過が描かれます。天明二年、特に関西以西は暴風雨によって米不足となり、米価が上りました。大坂商人は陸奥の大名に米を大坂に送るよう迫り、陸奥の大名は借金している弱みで米を大坂...